京都へ行く機会があったら、一度は「料亭」で美味しい和食を思う存分堪能したい。
でも、一見さんお断りのお店もあるし、そもそも価格が。。。
なんて思うのが普通ですが、初めてでも気軽に利用が出来て、比較的利用しやすい価格、でも一切手抜きナシの料理屋サービスが受けられるお店があるんです(*^^)v
と言う訳で、今日は番外編として京都市にある老舗料亭で、「下鴨茶寮 本店」さんのご紹介です(*^-^*)
お店の場所は、鴨川と高野川の間、「御蔭橋」のかかる高野川を西側へ渡ったすぐ左手になります。
ちょうど、名前の通り「下鴨神社」の北東、高野川沿いに位置するお店ですね。
駐車場も、お店の前に専用駐車場が完備されています。
このお店は、とっても美味しい京料理や茶懐石の味わえる「安政三年創業」の老舗料亭なのですが、誰でも利用出来てハイクオリティな和食がリーズナブル価格からでも味わうことも出来るお店でもあるんですね(*^^)v
店内に入ると、まず暖簾をくぐった瞬間に、待っていたかのような仲居さんの温かい挨拶からスタートし、丁寧に座席まで案内してくれます。
ここからして、普通のお店と違いますよね(^^;
座席は色んなタイプの個室をはじめ、中庭が眺められるテーブル席も用意されています。
和の中にも洋の良さも取り入れられた、素敵な客席でしょ?
さすがに高級メニューでしか個室は使えませんが、このテーブル席で頂ける料理で、今回は「福膳」(10000円税抜)をご覧いただこうと思います(*^^)v
このコースを予約して座席に着くと、テーブルの上にはこんな季節の「御献立」と書かれた本日の料理の内容が書かれたものが置いてあります。
四月らしく、さりげなく置かれた「桜湯」が風流ですよね?
スタート時には、ほんの少しですが地元の酒蔵から取り寄せた純米酒も、食前酒として杯で召し上がることも出来ます(^-^)
そして、いよいよコース料理のスタートになりますね。
まず最初に出されたのは、「先附」になります。
これは「ホタルイカ」と「蕗」を煮凝りでいただく、春らしいメニューですね。
次に出て来たのは「碗物」になります。
これは「アイナメ葛打ち・蓮胡麻豆腐・針ネギ・花柚子のお吸い物仕立て」ですね。
小さな花柚子ひとつですが、柚子の香りがかなり効いていて、アイナメの濃厚な脂のアクセントとしてめっちゃ美味(^-^)
そして次は「向附」になりますね。
これは、「春鰹のタタキ」と「紋甲イカ」。
生姜溜りにミョウガ・刻み大葉を入れて味わうお刺身は、さすが藁で炙ったタタキだけあって、生臭みは微塵も感じられない鰹の旨みだけが凝縮された良い仕事です(*^^)v
高級素材でなくても、調理のこだわりは凄いものがあります。
そして次は「八寸」が出て来ました。
京料理の「八寸」はまさに和食の粋を愉しむ醍醐味が詰まっていますよね(^-^)
この日は、「牛時雨煮・さより寿司・そら豆カステラ・鴨ロース・鱒巻・鯛の子寄せ・こごみ胡麻和え・うるい浸し」と言った内容で、春の食材を最大限に使用し、長時間の仕込みが必要な非常に凝った料理の数々でした。
そして次は、「鉢物」が出て来ました。
これも春らしい逸品で、「和布・筍・蛤」の炊き合わせですね。
上品な蛤のダシが筍に浸みて美味。
そして次は、「焼物」が出されました。
これは「メバル」を甘辛く筍と一緒に焼かれたもので、濃厚なタレにメバル特有の脂が絡んでとっても美味しい逸品。
そして最後の料理である「揚物」が出されました。
これは「稚アユの唐揚げ・こしあぶら」で、鮎と山菜のほろ苦さが効いてて春の味(^-^)
和食は食器でも味を楽しめるのがいいですよね?
そして〆の「御食事」が出されました。
と言ってもただのご飯で済まないのが料亭のお食事。
そうなんです、この日は「桜海老と筍ご飯の釜炊き」。
焼きものの土釜で炊かれたご飯の蓋を開けると、ご飯が見えない位ビッシリ敷き詰められた「桜海老」が。
最初は一瞬、干し物かと思いましたが食べて驚愕!
生の桜海老を素揚げにしてから炊き込んであるので、海老の香ばしさやコク・旨みが濃縮されていてとっても美味。
もちろんお米は丹後産コシヒカリでツヤツヤ。
お腹が膨れて来てるはずなのに、ペロっとお替りまでいけてしまいました(^^;
そして最後は「水物」が出されました。
ご覧の通り、苺・甘夏が乗ったフルーツデザートですが、甘夏には蜂蜜が掛けられていて美味。
そして何より、「碓氷豆羊羹」が技ありの美味しさでした(*^^)v
最後はこれと一緒に「抹茶」も出されました。
いかがでしたでしょうか?
このお店の一番お値打ちなコースなので、個室ではなく高級食材がふんだんに使用されている訳ではありません。
でも、料亭の技はもちろん手抜きナシ、お店の雰囲気や温かいおもてなしはトータルでとても満足度の高いものとなります。
一人1万円ちょっとで楽しめる京料理と優雅な時間。
もし京都へ行く機会があったら、こんなお店で季節を味わっているのもいいですよ〜(*´▽`*)
この記事へのコメント
コメントを書く